ガレージビルダーに最低限必要な工作機械・知識
そもそもガレージビルダーとは、バックヤードビルダーやプライベーターと呼ばれる、いわゆる「ショップ任せでは無く自分でカスタムやレストアやっちゃう-Do It Yourself(DIY)」な人のコト。
メカの専門学校を出たとか、バイク屋さんでメカニックやってたとか、鉄工所で働いてるとか、ある程度の専門知識を身に付けた方なら割とたやすくスタート出来ますが、回りにベテランやプロがいないまったくのシロウトがいきなり始めるには、前もって少し勉強が必要です。
特にバイクやクルマなどの内燃機は一般公道を走行するので、自分のみならず他人を巻き込む恐れがあります。 ドシロウトがノリで作って走らすにはハイリスクで自殺行為ですし、他人に迷惑が掛かるかもしれないということを肝に銘じておきましょう。
それではガレージビルドに必要な工作機械を紹介します。 ここではインチ工具などの一般的なツールは省いて工作機械のみ焦点を当てて紹介していきます。
最低限抑えておきたい工作機械
![]() ![]() 先端に円板の砥石を回転させ、金属、樹脂、大理石などの乾式平面研削及び切断を目的とした万能工具です。 円板の交換でさまざまな材質に対応できます。 |
![]() ![]() 半自動アーク溶接とも言われますが、溶接ワイヤーの送りがトリガーで自動供給される装置を用いて、溶接トーチの移動を手動で行うシールドガスを使ったアーク溶接です。 アーク棒を用いて行うアーク溶接と比較すると溶着速度が速いので、一般に能率の高い溶接が可能です。 鋼鉄以外にも溶接ワイヤーリールを変えればアルミやステンレスも溶接可能に。 |
![]() ![]() ドリル刃を使用して穴あけ加工を行う機械です。 ドリルに回転を与え軸方向に送りをあたえて加工物に穴あけします。 ボール盤の中でもドリルの直径13o以下の穴あけに使用する小型のものを卓上ボール盤といいます。 |
上記の工作機械で切断・削り・穴あけ・接合などが一通りできるようになります。 続いては少しづつ揃えていきたいあると便利な工作機械のご紹介。
あると便利な工作機械
![]() ![]() エアーインパクトはもちろん、リューターからエアードライバーまでがセットになったエアツール一式。 コンプレッサーを買ったらまずはコイツを手に入れよう。 |
![]() ![]() モーターで切断用砥石を高速回転させ、砥石の回転運動で切断する機械です。 本来は切断用ですが大きな砥石の側面で削り加工もできます。 |
![]() ![]() 端にブレード(ノコ刃のこと)と呼ばれる刃物を往復させて木材、軟鋼板、アルミ板、銅板等の切断および窓抜きに用いることができる工具。 他の工具でも代用できますがあると便利です。 |
![]() ![]() 天板自体がバイス機能になっている便利な作業台です。 天板はウッドチップを固めたようなヤワな作りなので、ムクの一枚板に天板をグレードアップさせると飛躍的に扱いやすくなります。 |
ほかにも万力やバイスなどのクランプ類、卓上ベルトサンダーや回転研石、電動ドリルなどの電動工具もあると便利です。
一般的なインチ工具・エアツール類はこちら
SNAP-ON |
Beta |
BAHCO |
Koken |
KTC |
SIGNET |
PB |
KNIPEX |
その他インチ工具類 |
エアーツール類 |
続いてはプライベーターには少しオーバークオリティですが、より効率的でハイレベルな仕事が出来る一歩進んだ工作機械のご紹介。
一歩進んだ工作機械
![]() ![]() TIG溶接はアルゴンやヘリウムなどのガスを使い、電極にはタングステンを用いる溶接。 溶接金属の清浄度が高く、一般的には耐食性に優れ、溶接面が酸化しにくく光沢のあるビードが得られるという特徴があります。 また、炭素鋼などの鋼鉄やステンレス、ニッケル合金や銅、チタン、アルミニウム、マグネシウムなどあらゆる金属を溶接できます。 |
![]() ![]() 鋼の酸化燃焼を利用して切断を行う方法で、通称酸素溶断です。 軟鋼板の切断個所の端面をガス溶断機の炎で熱し、赤熱状態(約800〜900℃)になったとき、火口中央の孔より高圧酸素を吹き付け鋼を燃焼させ、酸化鉄として酸素気流により吹き飛ばして切断します。 対象物を赤く熱して曲げ加工にも使用します。 |
![]() ![]() 工作物を主軸に取り付けて回転させ、バイトに切り込みと送りを入れて切削加工をする機械です。 鉄工所などで使用している大型のものとは違いあまり負荷は掛けられませんが、小物の製作や仕上げなど、小型でもその用途はかなり広いです。 |
![]() ![]() フライス(milling cutter)とよばれる多数の刃をもった刃物を回転させ、テーブルに工作物を取り付けて直線の送り運動で平面を削りだす機械です。 主に平面や平行、直角出しなどができますが、エンドミルを使用すれば凹加工も可能です。 |
続いてはガレージビルダーにとって作業しやすい環境をご紹介します。
ガレージビルダーの理想の環境
ガレージビルダーの理想の環境。 ぶっちゃけた話鉄工所の中だと思うんですが、ガレージを鉄工所の中に作る訳にはいかないので鉄工所の近所が理想ですね。 上記の工作機械を揃えなくても難しい加工を外注したり仲良くなって機械使わせてもらえるようになったらベストです。
あと近所にジャンクヤードやスクラップ工場なんかあると材料調達にはとっても便利です。
カスタムのプロショップなんかも近くにあると、いろいろと勉強になることがたくさんあるのでいい環境じゃないでしょうか。なかなかガレージ近くの環境をあわせるのは大変ですが、賃貸で狙って移り住めるといいですね。
最後にカスタムの最低限必要な知識について
最低限必要な知識
まず鋼材をよく知る必要があります。 アルミ(ジュラルミンもアルミの仲間)・ステンレス・鋼鉄(ナマ材・炭素鋼・クロモリ鋼など)・イモノ(鋳造・鍛造)などの特性をよく理解し、素材に見合った加工をしなければなりません。
素材によってはドリルの回転数を合わせないとすぐに刃物が焼きついたり、異素材同士を溶接したりすると強度が著しく出なかったりします。
各素材についてはインターネットなどで検索してお勉強しましょう。
一番怖いのは溶接箇所の脱落。 溶け込みが甘かったり、溶接で素材にヤキが入ってモロくなったりすると振動などで溶接部分が折れたりするコトがあるので、最初の頃は破壊検査などして強度を確認してみましょう。
あと工作機械は回転モノや高温になるモノが多いのでケガやヤケドには十分注意して、回りにも迷惑を掛けずに作業しましょう。
だらだらと書き綴りましたが、要は安全に安く楽しくカスタムやレストアを楽しみましょう!とゆー事です。 最初は失敗ばっかすると思いますが、経験を積んで少しずつスキルを上げていけばいいんです。 オレもまだまだプロに比べりゃお話にならないレベルですが、けっこう安全にカスタムを楽しんでます。
このWEBサイトが少しでもビギナーガレージビルダーやこれからDIYカスタムやろうという方の役に立ってくれることを願っております。
(ゼロショベ改造計画'07,1,3 - ガレージビルダーへのススメ - より)

















